ヒートテックとワキガの相性が悪い理由を解説|脇の臭いがもっと臭くなる可能性大
ユニクロのヒートテックを着ると、寒い季節でも「ワキガ臭がより強く」においます。
このページではその理由を詳しく解説しています。
以前、私(プロフィールはこちら)もワキガなのに、ヒートテックを着て後悔したことがあったから、あなたには同じ思いをして欲しくなくて、心を込めて書きました。
まずヒートテックの素材と特徴を確認
出典:UNIQLO
ヒートテックには普通タイプ・極暖・超極暖の3種ありますが、ここでは女性普通タイプの素材と特徴を確認しましょう。
ヒートテックの素材
女性用、通常タイプのヒートテックの場合
ポリエステル38% |
吸湿性が低い 速乾性がある |
---|---|
アクリル32% |
吸湿(水)性が無い 保温に優れている |
レーヨン21% |
吸湿(水)性が高い 濡れると乾きにくくシミになりやすい |
ポリウレタン9% |
伸縮性に優れている 比較的乾きやすい |
これらの生地の中に吸湿発熱素材(きゅうしつはつねつそざい)という、水気と反応して熱を発する素材が入っています。
熱を発するために水分が必要なので、吸水性の高いレーヨンが21%配合されています。
吸水性があって速乾性もあるところを見ると一見なんとなく良さそうに見えますよね。
ヒートテックの特徴
発熱 | ヒートテック最大の特徴で、皮膚から出る水蒸気や汗と反応して熱を発する |
---|---|
保温 | 熱と蒸気を外に逃さないから保温効果がある |
抗菌 | 素材に抗菌加工がほどこされている |
保湿(女性用) | 繊維の中にホエイというたんぱく質が配合されている |
吸汗速乾性(男性用) | 汗を吸って乾燥しやすい |
簡単に言うと、
「暖かく、汗をかいてもすぐ乾くし、抗菌もできて清潔」
というのを売りにしているわけですね。
でもワキガとの相性は悪いんです。これらの特徴とワキガとの相性を以下で確認していきましょう。
ヒートテックとワキガの相性が悪い3つの理由を解説
ヒートテックの特徴だけを見ると、何がワキガにダメなのか分かりませんよね。
以下3つの理由で、ヒートテックはワキガ臭を強くしてしまうんです。
理由1:必要以上に暑くなり、汗をかいて臭くなる
暑くなるイメージ
ヒートテックは必要以上に暑くなる時があるんです。
少し体を動かしたり、暖房で汗ばむことがあったら、ちょっとした汗でも反応して熱を発します。熱を外に逃がさない保温機能もあるから、一度熱を持つとどんどん暑くなってしまう時があります。
必要以上に暑くなると汗をかく ⇒ 汗に反応してさらに発熱する ⇒ また暑くなる
保温効果もあるので、熱が逃げないんですよね。
しばらくすると熱もおさまって冷めてきますが、その間に脇汗をかいてしまうので、脇が臭くなります。
ヒートテックを着る寒い季節は、暑い季節以上に臭いやすい汗の性質があります。
詳しくは「ワキガは冬臭わない」は違う!夏よりも冬のほうが臭う原因と対策を解説の記事をご覧ください。
冬場にかく汗は夏場の汗よりも臭いやすいので、ワキガ臭も強くなってしまうんです。
理由2:汗の吸収に限界がある
ヒートテックの素材で唯一、汗を吸収してくれるのがレーヨンです。
ただ、欠点があって、レーヨンはとても乾きにくい性質があります。
汗を吸うけど乾きにくいから、汗かきの方だと吸水に限界がきて「これ以上汗を吸収できない」状態になってしまいます。
ポリエステルの速乾性によって乾きはしますが、間に合わないんですね。
汗を吸ってくれなくなると、ヒートテックと肌がべたつき、汗臭・ワキガ臭がきつくなります。
実際、吸汗に限界があることと乾きの遅さから、運動時の着用は避けている方が多いです。
特に登山される方の間では、ヒートテックを着ると汗が乾かないから体が冷えて危険と言われているようです。詳しくはYAMA HACKのこちらの記事に書かれています。
理由3:ヒートテック内が蒸れて雑菌が繁殖しやすい
ヒートテックは
- 発熱・保温効果がある
- 吸汗しても乾きに限界がある
だから、ヒートテックの中が蒸れた状態になります。
蒸れるとワキガ臭の元になる雑菌が繁殖しやすい環境となり、結果、ワキガ臭が強くなります。
ヒートテックの生地に抗菌作用があるとはいえ、ワキガ菌にまでは効きません。
ヒートテック、特に男性向けには吸汗速乾性があると書かれていますが、期待するほどの効果はありません。
結論|ヒートテックは脇の臭い・ワキガがさらに臭くなる
- ヒートテックは予想以上に暑くなって汗をかく時がある
- 吸汗性に限界があり、乾きも遅いから、汗がべたついて臭いやすい
- 発熱と保温効果で蒸れて雑菌が繁殖しやすいから臭いもきつくなる
※冬の汗は臭いやすい特性もある
結論、ヒートテックはワキガ臭がきつくなるし、普通に汗臭もにおいやすい。
ヒートテックは冬着ると温かいメリットはありますが、汗が出て臭いがきつくなるデメリットもあるというわけです。
ワキガの方は特にリスクが高いので、私の経験からも、着用は避けた方が良いかと思います。
ただ、私の場合、現在は効果最強!ワキガに効くデオドラントランキング1位のアイテムを塗っているので、ヒートテックを着てもワキガ臭はしなくなりました。
あなたもワキガに効くデオドラントなどで、しっかり脇汗・ワキガ臭対策できているなら、ヒートテックを着ても良いとは思います。
ヒートテックを着てこんなサインが出たら要注意|脇が臭っている可能性大
「ヒートテックを着て本当に臭っているのか?」自覚がない方は、以下をチェックしてみてください。
もし当てはまっているようならヒートテックの着用は避けた方が良いでしょう。
ヒートテックを着てると脇がかゆい
ヒートテックを着て脇がかゆくなる場合、暑さで汗が出るんですが、「脇から出る汗が、肌にしみてかゆい」可能性があります。
しみるということは塩分濃度が高い証拠(冬は高くなる)です。
ミネラル分が多いから脇の臭いもきつくなってしまいます。
そして以下のような場合しみてかゆくなる可能性があります。
- 脇毛の自己処理をしている
- ゴシゴシ脇を洗って皮膚を傷付けてしまっている
- 脇がかゆいから掻いて皮膚を傷つけてしまっている
- 脇がかぶれている(汗かぶれなど)
こんな場合、汗が出やすいヒートテックの使用は中止したほうが良いでしょう。
特にかぶれてしまっている場合は、汗かぶれ(あせも)の可能性もあって、しみて痛みが出ることもあるでしょう。汗のかき過ぎが原因のひとつです。
通気性の高いインナーに変えてください。
脇以外の場所がかゆい方は、ヒートテックが水分を奪うことによる乾燥、もしくは繊維が肌に合っていないかのどちらかです。
ヒートテックの脇部が黄色くなっている
ヒートテックの脇部が黄色くなっているということは、汗に含まれるミネラルと不純物(アンモニア・脂肪分・タンパク質など)が多く出ている証拠。
アポクリン汗腺からの汗が多い証拠でもあります。
この場合、ワキガ臭がするので、かなり臭っている可能性が高いです。
ヒートテックの使用をやめるだけじゃなく、デオドラントなどでワキガ対策するべきです。
ヒートテックの脇が黄色くなる場合、あなたがワキガである可能性が高くなります。他のインナーを着ても黄色くなると思われます。
自分で自分がワキガか確認したい方は、ワキガか分かるセルフチェック10項目を見てみてください。
洋服の脇の黄ばみをとる方法はこちらで解説していますので、洗濯時の参考にどうぞ。
ヒートテックの脇部が白くなっている
白いのは塩分です。
汗に含まれるミネラルが乾いて結晶化したものですね。
いわゆる「汗じみ」です。
汗をたくさんかいて、ミネラルも多いということは汗臭やワキガ臭がにおっている可能性が高いです。
暑くて汗が出ているので、ヒートテックはやめて涼しい通気性の良いインナーに変え、制汗剤やデオドラントでも対策するのが一番です。
まとめ|冬でもたくさん汗をかくのでワキガの方はヒートテックを着ないほうが良い
冬は寒いので、確かにヒートテックは着たくなります。
でも室内や電車内って意外に暑いし、歩くだけでも汗をかいたり、緊張して汗をかくことだって普通にありますよね。
冬でも実はたくさん汗をかいているということです。
加えてヒートテックを着ていると余計に汗をかいてしまうので、ワキガの方は着ないほうが無難でしょう。
ヒートテック以外にも類似した「発熱素材」のインナーがイオンやドン・キホーテなどから出ています。
これらも結局同じように汗をかきやすいので注意してくださいね。
補足|ヒートテック以外ではどんなインナーがおすすめ?
冬のワキガ対策のひとつとして、私は吸水性があって且つ速乾性があるインナーを推奨しています。
その中で、汗対策に重点を置いたインナー「サラリスト」をご紹介しています。
詳しくは、冬のワキガ対策内の「インナーは吸水性と速乾性があるものを着る」の箇所。
もしくはワキガの臭いを抑えるインナーの選び方と男女別おすすめ3選のページをご覧ください。