ワキガとユニクロ「エアリズム」の相性が悪い3つの理由を解説
ユニクロのエアリズムは涼しいし、サラッと乾く感じがして、ワキガに良い気がしますが実はそうでもないです。
というか、むしろワキガとエアリズムの相性は悪い。
特にメンズのエアリズムはワキガ臭を拡散させてしまう恐れがあるんです。
なぜエアリズムはワキガと相性が悪いのか?
このページで詳しく解説していきます。
ユニクロ「エアリズム」の特徴と素材を確認
まず最初に、エアリズムの特徴と素材を確認しておきましょう。
エアリズムの特徴
エアリズムの特徴、メンズ・レディース・種類によって多少の違いはありますが、ざっとこんな感じです。
- 極細繊維で肌触りがなめらか
- 吸水速乾性があり、サラッとした肌触り
- 着るだけで涼しい接触冷感
- 通気性が高くて蒸れを軽減
- 抗菌作用で雑菌の繁殖を抑制する
- 嫌な臭いをイオンで消臭
エアリズムの素材
※エアリズム、メンズの素材
ポリエステル88% | 吸水性がほぼ無くて、速乾性が高い |
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ポリウレタン12% | 繊維の伸びが良く、乾きやすい |
男性用のエアリズムの素材を見てみると、ほぼポリエステルで出来ていることが分かります。
ポリエステルは吸水性が無いので、汗を吸い取ってくれません。
だから、素材だけ見るとワキガ向けのインナーとしては全然ダメ。
生地に吸水性が無いのに、なぜ汗を吸って、しかも早く乾くのか?
答えは「毛細管現象」にあります。
詳しく解説しますね。
エアリズムの毛細管現象による吸水効果とは?
毛細管現象とは、細かい繊維のすき間に水が入って、どんどん広がっていくイメージです。
例えば、こちらの加湿器。
出典:Amazon
こちらの加湿器は毛細管現象を利用したもので、一切電気を使わずに水を蒸発させます。
緑色の部分は紙ではなく、特殊な樹脂繊維でできていて、繊維の間にある無数の細かいすきまに水が吸い寄せられ、どんどん上に横に広がっていきます。
あっという間に水が樹脂繊維全体に広がり、空気に触れる面積が増え、結果、早く蒸発します。
これと同じ原理がエアリズムにも起きているんですね。
接触冷感も、毛細管現象によって汗が素早く発散されるから感じられる効果です。
だったら、エアリズムはワキガ向けインナーとして良いんじゃないの?
そう思っちゃいますが、相性は悪いんです。
エアリズムとワキガの相性が悪い3つの理由
では、なぜエアリズムとワキガの相性が悪いのか、その理由を3つ解説します。
汗の水分は蒸発するけどニオイの元になる不純物は繊維内に残ってる
※ニオイが広がるイメージ
エアリズムは、汗を毛細管現象で繊維全体に広げて早く乾かしてくれます。
だけど、乾くのはあくまで水分のみ。
ワキガ菌が好む不純物、タンパク質・アンモニア・脂肪分・皮脂は繊維の中に残ったまま、しかも広範囲。
ここに菌が繁殖するので、ワキガ臭も広範囲に拡散させてしまうことになります。
いくら抗菌・防臭効果があると言ってもワキガ臭までは効きません。
ポリエステルは皮脂を吸着しやすく洗濯しても落ちにくい
エアリズムのメイン素材、ポリエステルは石油から作られた素材です。
そのため、油との相性が良く、皮脂を吸着しやすい特徴があります。
洗濯してもなかなか汚れ・ニオイが落ちないだけじゃなく、他の衣類の皮脂汚れも吸着しやすいデメリットがあります。
皮脂が繊維内に残ると、それをエサにするワキガ菌が繁殖しますので、当然ワキガ臭も強くなります。
繊維が細かいので皮脂を蓄積しやすい
エアリズムのポリエステルは、毛細管現象の効果を得るために、繊維がめちゃくちゃ細かいんです。
髪の毛の1/12くらいの細さのポリエステル原糸が100本束になって、1本のポリエステル糸を作り出してるくらいですので。
これを、マイクロポリエステル繊維と呼びます。
これくらい細かい繊維の中に汗が通っていくんですね。
で、上でも書いたようにエアリズムは皮脂を吸着しやすく、汚れが落ちにくい。
そうなると、細かい繊維の中にどんどん皮脂汚れがたまっていきます。
洗濯しても、次着た時、その細かい繊維内に蓄積された皮脂にまでワキガ菌が繁殖し、ニオイが強くなってしまう可能性があります。
結論|エアリズムは吸汗速乾力が高いけどワキガ向けのインナーではない
エアリズムは確かに吸汗速乾機能は高いです。
だけど、それは生地が汗を吸ってくれているわけじゃなく、繊維にある無数のすき間によって汗が裏地から表地に移動して乾かしているだけでした。
しかも汗は広範囲に移動するので、それだけワキガ菌が好む汗内の不純物も広がる。
結果ワキガ臭を強くする恐れがあることが分かりました。
また、皮脂汚れも落ちにくく蓄積しやすいことから、ワキガ向けのインナーではないと結論づけることができます。
エアリズムだけじゃなく、ヒートテックとワキガの相性も良くないですし、機能性インナーはワキガに合わない可能性があるので、着る前に素材など確認する必要がありますね。
エアリズムのレディースはメンズとは違ってワキガでも普通に着れる
※レディースのエアリズム
レディースはメンズと素材が異なります。
ポリエステルとポリウレタン以外にもキュプラという素材が30%程配合されています。
キュプラは綿の2倍吸水効果がある素材のため、生地が汗をしっかり吸ってくれるんです。
そしてポリエステルによって早く乾くので、メンズとは違ってワキガでも普通に着れます。
キュプラが汗内の不純物をとどめてくれるので、ワキガ臭の拡散は防げます。
- 男性用のエアリズムは「東レ」
- 女性用のエアリズムはは「東レ」と「旭化成」
マイクロポリエステル繊維は「東レ」、キュプラは「旭化成」です。
エアリズム以外の冷感インナーも要注意
夏になると各社CMしだす冷感インナー。
以下の類似品は、基本的なつくりはエアリズムと同じなのでワキガとの相性は良くないですよ。
GU(ジーユー)のドライインナー
- ポリエステル91%
- ポリウレタン9%
ほぼポリエステルだけで作られています。
エアリズムメンズを作っている「東レ」が作っているインナーなので、エアリズムメンズとほぼ同じと言ってよいでしょう。
セブンプレミアム(イトーヨーカドー)のボディクーラー
- ポリウレタン85%
- キュプラ15%
エアリズムのレディースと似たタイプですね。
キュプラの量が少ないですが、エアリズムメンズやGUのドライインナーよりは良いです。
ワキガにおすすめの冷感インナーは「イオン(トップバリュ)PEACE FIT 極さら」
ワキガ向けの冷感インナーを選ぶならイオントップバリュの「ピースフィット極さら」が良いです。
ピースフィットの素材は、
- ポリエステル55%
- レーヨン30%
- 綿15%
吸汗性の高いレーヨンと綿が入っています。
着心地もしっとりサラッとしていて、涼しい。
接触冷感とは書かれていないですが、それに近い感覚もあります。
ワキガの方で冷感インナーを探している方は、エアリズムではなく、ピースフィット「極さら」試してみてください。
ピースフィットの特設ページはこちらで見れますが、季節によってラインナップが変わります。
他のワキガ向けおすすめインナーはこちらでご紹介していますので、あわせてどうぞ。